リフティングができてもサッカー、フットサルは上手くならない。
この言葉、あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは、本当なのでしょうか?
これは、半分は本当で、半分は誤解だと思います。
確かにリフティングのためのリフティング練習をしていたのでは、サッカー、フットサルは上達しません。
しかし、サッカー、フットサルのためのリフティング練習をすれば、サッカー、フットサルは上達します。
私は高校からサッカーを始めたのですが、その頃はリフティングばかり練習していました。
「まず、インステップで100回できるように」
それを目標に練習しました。
何度も失敗を繰り返しましたが、人間練習すればできるようになるものです。
練習の甲斐あって、高2の時には、3,000回続けられるようになりました。
(1時間半かかりましたが、我ながらよく数を数えたなと思います^^;)
サッカー部の中では1番の回数でした。
しかし、それでサッカーが上達したか?
答えはノーです。
リフティングの回数だけなら、レギュラー選手より、私の方がずっと上でした。
ところが、試合になると、レギュラー選手の方が、私よりはるかに良いプレーをするのです。
「お前、リフティングだけは上手いけど、サッカーは下手だよな」と、チームメイトからはよく言われました。
リフティングはサッカー、フットサルの練習にはならないのでしょうか?
リフティングの効果については、色々な意見があります。
「試合でリフティングを何十回もすることなんて無いんだから、リフティングなんて無意味!」という人もいます。
しかし、私は、リフティングは、サッカー、フットサルの効果的な練習法だと考えています。
大事なのは、リフティングのためのリフティング練習ではなく、サッカー、フットサルのためのリフティング練習になっているか?ということです。
高校時代の私がやってたのは、リフティングのためのリフティング練習だったのです。
その後、本やDVDで、リフティングをサッカー、フットサルの上達につなげるには、どうしたら良いかを勉強しました。
そして、私が実践して効果があったのは、次のようなリフティングです。
<1.体の色々な部分を使ってリフティングする>
リフティングは、インステップ、インサイド、アウトサイド、つま先(トゥ)、ヒール、もも、頭、胸、肩、背中など、色々な部分を使ってできます。
体の色々な部分を使うことで、全身でボールコントロールできるようになります。
試合中は、色々な高さにボールが飛んできます。
足元ばかりではなく、もも、胸、頭の高さにも飛んできます。
しかし、どの位置にボールが来てもトラップできれば、確実にプレーの幅が広がります。
私が高校時代に3,000回続けたリフティングは、全てインステップを使って行ったものでした。
しかし、インステップだけ、ももだけ、という風に、一箇所だけでリフティングするよりも、色々な場所を組み合わせて行った方が、体のバランスも養われ、実戦的なリフティングになります。
最初のうちは、一箇所だけで回数を増やすことを目標に行えばOKです。
そして、一箇所で100回くらいできるようになったら、他の部分でもできるように練習すると良いと思います。
<2.リズムを変えてリフティングする>
リフティングは、一定のリズムで続けるよりも、リズムを変えて行うと実戦的な練習になります。
試合中は、色々な質のボールが飛んできます。
トラップしやすいようなボールばかりではなく、シュートのような勢いあるボールが飛んでくることもあります。
変則的な回転がかかったボールが飛んでくることもあります。
しかし、どんな質のボールが来てもトラップできれば、確実にプレーの幅が広がります。
ボールを高く蹴り上げてリフティングすれば、勢いのあるボールをトラップする練習になります。
また、ボールの落下地点を読む練習にもなります。
ボールに回転をかけてリフティングすれば、回転のかかった変則的なボールをトラップする練習になります。
また、トラップでボールに回転をかけてコントロールするといった高等テクニックも身に付きます。
最初のうちは、ボールの中心をとらえてリフティングすることが大切です。
そして、ボールの中心をとらえられるようになったら、高さを変えたり、回転をかけたリフティングを練習していくと良いでしょう。
こんな風にして、リフティングのためのリフティング練習から、サッカー、フットサルのためのリフティング練習に変わり、試合での成果も出てきた頃、全く新しい概念のリフティング練習法に出会いました。
それは、檜垣裕志DVD「サッカーテクニック向上メソッド」で見た「リフティングは利き足だけで行う」という練習法でした。
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檜垣裕志さんは、17歳からサッカーを始め、ブラジル1部リーグでプロ選手として活躍した方です。
現在は明光サッカースクールでサッカーコーチとして後進の指導にあたっています。
檜垣さんは、ブラジルでプレーしていた頃、日本と違い、ブラジルでは「両足を同じように練習する」という発想がないことに気が付きました。
そして、世界のトッププレーヤーを見てみると、みんな利き足の前にボールを置いてプレーしていたのです。
私も確かめてみたら、メッシ選手、イニエスタ選手、ネイマール選手など、世界のトッププレーヤーは、確かに利き足からプレーを始めていました。
なぜ、世界のトッププレーヤーは、利き足の前にボールを置くのか?
そうすることで、プレーに余裕が生まれるからです。
プレーに余裕が生まれれば、周りが見え、的確な判断ができます。
プレーに余裕が生まれれば、正確なプレーができます。
だから、世界のトッププレーヤーは、他の選手とは違う輝きを見せるのです。
しかし、ただ利き足の前にボールを置けばいいわけではありません。
利き足の前にボールを置いて余裕が生まれるようになるには、2つのポイントがあると檜垣さんは言います。
1.利き足で何でもできる技術がある
2.「ここにボールを置けば、絶対に取られない」というボールの置き場所を把握している
このポイントを押さえることができれば、間違いなく余裕を持ってプレーすることができます。
DVDでは、そのための練習法の1つとして、利き足だけのリフティングが紹介されていました。
多くの人は、利き足である程度ボールが扱えるようになると、それで満足してしまいます。
利き足の技術を突き詰めて考えている人は、本当に稀です。
なんてことを言っている私も、利き足について突き詰めて考えてはいませんでした^^;
私は、檜垣裕志さんのDVD「サッカーテクニック向上メソッド」を見て、そのことを気付かされました。
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