パスが上手い人の周りの見方、パスが下手な人の周りの見方

2015.8.9|早野宏史DVDスーパープレイヤー育成マニュアル

macblack / Pixabay

どーなです。

今回は、佐々木さんからの質問について考えてみたいと思います。



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視野が狭いために、周りの状況が分からず、パスが上手く出せません。

どうしたらいいのでしょうか?

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ボールを持つと、誰でも視野は狭くなります。

足元のボールコントロールを気にしなければなりませんし、
相手がボールを奪いに来るため、ボールを取られないように気をつけなければなりません。

このため、周りを見ることだけに集中するわけにはいかなくなってしまいます。
つまり、ボールを持ってからパスコースを探しても、なかなか良いパスコースは見つからないのです。



良いパスを出すためには、
ボールを持っていない時に、周りを見ておき、「何をするのか?」を考えておくことがポイントです。



ボールを持ったら、前を向いて縦パスを狙うのか?
ボールを持ったら、サイドチェンジするのか?
ボールを持ったら、前を向いてドリブルするのか?
ボールを持ったら、シュートを狙うのか?

こういったことを考えておくことで、パスを受けてから次のプレーにスムーズに移ることができるのです。



そして、これは、「どうやってパスを受けるか?」という所から始まっています。

前を向きたいなら、前を向けるようなパスのもらい方をする必要があります。
サイドチェンジをしたいなら、サイドチェンジができるようなパスのもらい方をする必要があります。
シュートを狙いたいなら、シュートが打てるようなパスのもらい方をする必要があります。



ここで1つ質問です。

あなたは、普段パスを受ける時、狙いを持ってパスを受けていますか?
それとも、ただ何となくそこにいたら、パスが回ってくるような状態ですか?




良いパスを出せるプレーヤーは、前者のようなパスの受け方をしています。
「こういうプレーをしたいから、あの場所で、このタイミングでパスを受けよう」という狙いを持ってパスを受けているのです。
だから、パスを受けてから次のプレーを実行するまでが、流れるようにスムーズに行われます。



これに対し、周りが見えず、判断の遅いプレーヤーは、後者のようなパスの受け方をしています。
パスが回ってきても、何をするのか考えていません。
ボールを止めて、周りを見て、ようやく何をするのかが決まります。

パスを受けてから次のプレーを実行するまでに時間がかかるので、
その間に良いパスコースは、相手に塞がれてしまいます。

また、ボールを持っている時間が長いので、相手からのプレッシャーも強くなります。
これでは、良いパスは出せませんよね。



ボールを持つ前に次のプレーを考えておくことは、サッカー・フットサルの全てのプレーの基本です。

パス、ドリブル、シュートどのプレーも、ボールを持つ前に考えておくことで、
パスを受けてから実行に移すまでがスムーズになります。

また判断が早いと、相手の準備が整う前に仕掛けることができるため、プレーの成功率も高くなります。



では、どうすれば次のプレーを考えておけるようになるのでしょうか?

今までやっていなかった人が、いきなりやろうとしても、すぐにできるものではありません。

これは、結局のところ習慣の問題です。
初めは意識していないとできませんが、意識して続けているうちに、自然とできるようになってきます。

習慣付けのためには、まずはミニゲームやフットサルなど、少人数のゲームから入った方がやりやすいでしょう。

ミニゲームやフットサルは、フルコートのサッカーよりもコートが小さいため、
コート全体を把握しやすく、誰がどこにいるのかも把握しやすくなります。

また、ボールが回ってくる機会も多いので、状況判断の経験も多く積むことができます。



ボールを持っていない時(オフザボール)のプレーを学ぶには、
早野宏史さんの「スーパープレイヤー育成マニュアル」がおすすめです。

判断力を高める練習法として、4人~6人程度の少人数でできるものがメインで紹介されています。

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初めのうちは、周りを見て考えても、何のプレーも思いつかないかもしれません。
しかし、ボールを持つ前に次のプレーを考えることは、決して特殊な能力ではありません。
経験を積めば、誰でもできるようになります。
身につくまでに多少時間はかかるかもしれませんが、根気よく続けてください。
      

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